
2013 タイ遠征
昨冬の横山杯を制した前橋育英高校が、東南アジアで最もサッカー熱が熱いタイに遠征した。あまり知られていないが、タイのプロサッカーリーグでは、カレンロバート選手を始め40人近くの日本人選手が活躍している。
試合結果
① vs BCC ○7-4
タイの高校世代NO.1というBCC(バンコククリスチャンカレッジ)と対戦。
学校内にある人工芝グラウンドで試合を行った。選手たちは異文化の特殊な雰囲気に飲まれない様にしながらも、そんな空間を楽しんでいた。
試合が始まると前橋育英が圧倒的にボールを支配する一方、BCCの攻守の切り替えの早さに対応できず前半だけで4点を奪われた。終わってみれば、徐々に落ち着きを取り戻した前橋育英が7-4というスコアで初戦を手にした。ゴールへの迷い無き意識とシュート精度の高さを感じさせられた衝撃の4失点だった。
② vs クルントンブリ ○4-2
タイプロリーグ2部に所属する“クルントンブリ”と対戦。
会場は、500名程度収容のメインスタンドが付いた陸上競技場。
ここでも、タイ選手のスピードやキックのうまさなど身体能力の高さを感じる一方、
チームとしての機能が弱く4-2で勝利した。身体能力で勝る相手に対して、連動性と運動量が勝因となった。
また、対戦相手には鹿児島実業高校と東京朝鮮高校出身の選手がいた。
数年前までみんなと同じく“国立”を目指していた先輩たちが、タイでプロサッカー選手としての武者修行を続ける姿に刺激を受けていた。
③ vs フテラシーカFC ●2-3
タイプロリーグ2部で昇格争いを続ける“フテラシーカFC”と対戦。
前線でチームを引っ張る3人の黒人選手の圧倒的なスピードに最終ラインを掻き回される。タイには、成功を夢見るサッカー選手たちが南米やアフリカからも集まってきているのだ。そんなハングリー精神の塊のような外国人選手たちに立て続けに裏のスペースを支配されると、修正が出来ないまま、前半だけで3失点を喫する。
後半になると、相手がメンバーを入れ替えてきたことに加え、中盤でのプレッシャーを強められたことで効果的なボール奪取から2点を奪い、2-3で試合を終える。点差以上に苦しい展開だった。
